大腸内視鏡検査と注腸造影検査
過敏性腸症候群(IBS)の精密検査
過敏性腸症候群(IBS)だと診断するには、身体的な以上がないことが条件です。血液検査や尿検査、便検査でも腸から出血があったりすればわかるのですが、出血がなくても腸内にポリープ(できもの)や癌がある可能性だってあります。
そういった場合、やはり直接腸の中を見たり、腸の撮影をして、目視で確認することが1番確実な方法です。
そこで、過敏性腸症候群(IBS)の精密検査では、大腸内視鏡検査と注腸造影検査という検査をすることがあります。
大腸内視鏡検査
肛門から太さ1cm程度のカメラ(内視鏡)を入れて、モニターに映る腸内の映像をみながら、異常がないか確認していきます。
注腸造影検査では見えにくい部分も観察できますので、はじめから大腸内視鏡検査を勧める病院も多いです。私も「嫌でなければカメラ入れますか?」って聞かれました(^^;)
事前に腸内を空っぽにするために、検査前日の夕食は軽めにしておき、当日は絶食です。前夜か当日の朝から1〜2リットル程度の下剤を飲み、便をすべて出し切ります。水のような便ですので、痛みはないかそれほど強くありません。
検査の前には、腸の運動を抑える注射をしたり、鎮痛薬(麻酔)などを使うこともあります。
検査自体は15分程度で終わりますが、力を入れるとカメラが入りにくいので、力を抜いてリラックスするように心がけましょう!
注腸造影検査
バリウムと空気を肛門から注入し、大腸全体に行き渡ったら、X線撮影を行い、腸の様子を撮影します。X線を使いますので、妊娠中の人は受けられません。
事前に腸内を空っぽにするために、検査前日の夕食は軽めにしておき、当日は絶食です。前夜か当日の朝から1〜2リットル程度の下剤を飲み、便をすべて出し切ります。水のような便ですので、痛みはないかそれほど強くありません。
検査中はお腹がいっぱいになった感覚や、便意などを感じることがあります。所要時間は30分程度です。
注腸造影検査は、腸内の全体像を観察しやすいというメリットがあります。検査が終わったら、腸内のバリウムを排便して終わりです。
大腸内視鏡検査と注腸造影検査がどのようなものか、だいたいおわかりになりましたでしょうか?
過敏性腸症候群の診断基準でもご紹介しておりますが、大腸内視鏡検査や注腸造影検査は、患者自身に負担を伴うため、行わなくても症状が認められれば、過敏性腸症候群(IBS)と診断されまので、必ずこの2つの検査をしなければいけないというものではありませんのでご安心をm(_ _)m
![]() |
IBS患者特有の途中下車の恐怖から救う方法がマニュアル化されています。病院に行っても一向に効果のない方におすすめできます(^v^) |
<ページの一番上へ> 次のページ→過敏性腸症候群(IBS)の治療法
<サイトのTOPページへ>